投資には不動産投資以外にも投資信託やFX、株式、債券(国債)などがあります。この中でも不動産投資は、ミドルリスク・ミドルリターンの安定した投資方法であるといえます。ここでは、先に挙げた投資方法と不動産投資を比較したメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。

不動産投資とはどのような特徴を持つ投資法なのか

不動産投資は、他の金融商品とは異なるタイプの投資法です。その理由は株式や債券、為替などの値動きの影響を受けにくく、収益物件という「現物」を扱う投資方法だからです。不動産投資を始めるときには、ほとんどの場合金融機関から不動産投資用ローンの資を受けて少ない自己資金で投資を始めることができ、これを「レバレッジを効かせる」と言います。金融機関から資金の借り入れを行うため、金利の動向によっては手にすることができる収益が上下します。しかし、毎月ほぼ安定的に家賃収入を得ることができるためミドルリスク・ミドルリターンの投資法であるといえます。また、所有している収益物件を担保として不動産投資ローンを借り入れ、レバレッジを効かせることで他の金融商品と比べて大きな資金を動かすことができる点も不動産投資の大きな特徴の一つであるといえます。さらに購入した収益物件の資産価値が高ければ、金融機関はその収益物件を売却することで融資した不動産投資ローンを回収することが可能であることから、金融機関側にとってもリスクの低い融資先となります。現在稀に見る低金利の状況が続いているため、不動産投資ローンの借り入れを行っても返済する金利も安くなり、手元に残る利益も大きくなります。

不動産投資と投資信託を比較した場合のメリットとデメリット

投資信託とは、投資家から集めた資金をまとめて大きな資金とし、資金運用の専門家が株式や債券などに投資し運用する金融商品のことを言います。不動産投資に比べて利益率が低い点がデメリットですが、金融機関によっては投資信託を信用取引の担保としその代用掛目は国内株式同様に約3.3倍までのレバレッジを効かせることも可能です。さらに数百円と低い自己資金から始めることができ、運用の手間も不動産投資ほどかからないという点がメリットとなります。また、不動産投資と異なり金融市場の景気動向の影響を受けやすいため利益率が非常に低くなったり、元本割れしてしまったりするというデメリットもあります。

不動産投資とFXを比較した場合のメリットとデメリット

FXとは、外国為替レートの上下を予測し通貨を売買して利益を出す投資方法です。売買できる通貨は米ドルやユーロ、ポンドなどです。FXでは証拠金を差し入れることで、最大25倍のレバレッジを効かせることができる点がメリットであるといえますが、国際情勢などの影響を非常に強く受けるため購入している通貨が暴落してしまった場合には、元本以上の損益が出ることもあるというデメリットがあります。短期間で高い利益を得ることができる可能性があるという点では不動産投資に比べてFXのほうにメリットがあります。FXで利益を得るためには相応の知識とノウハウが必要となりますが、それでも市場に大きく左右されるため、利益の安定性という点では不動産投資のほうがメリット大きいといえます。
それ以外にもFXには流動性が高いため売買が容易である、通貨の購入後に管理上の手間が発生しないなどのメリットがある反面、FXで出てしまった損失を給与所得などと通算することができないため、節税面において不動産投資より不利になるといったデメリットがあります。

不動産投資と株式投資を比較した時のメリットとデメリット

株式投資は不動産投資と異なり、自分の目的に応じた方法で使い分けることができます。その目的とは主に値上がり狙い、配当狙い、株主優待狙いの3つです。この目的の中で配当狙いと株主優待狙いは不動産投資と同様に、中長期的な投資方法となります。中長期的な株式投資のメリットとしては、手堅い株式を購入することで安定した利回りを得ることができるというメリットがある反面、その利回りはあまり高いとは言ない点がデメリットであると言えるでしょう。このような株式中長期的な運用を行う上で最も大きなメリットは、株主優待狙いであるといえます。株主優待とは企業が、株主に自社サービスの割引券や無料サービスを提供する仕組みのことを言います。このような株主優待サービスでは現金で利益を得ることはできませんが、提供されるサービスは現金で購入するよりもお得なケースが多い点がメリットとなります。それ以外の値上がり狙いは短い期間で高い利益を得ることができる可能性があり、投資の目的により投資を行う期間を自由に設定できる点が不動産投資と大きく異なるメリットであるといえます。また不動産と異なり株式は流動性が高いため、売買がしやすいといったメリットもあります。しかし株価は景気の動向や社会情勢の影響を受けやすく、値動きも非常に激しいため元本割れを起こすこともあり、時には株式を保有していた会社の倒産によりその株式が無価値なものになってしまうこともあるというデメリットがあります。また株式投資には信用取引というものがあり、現金や株式を担保として証券会社に預け、それを担保に自己資金以上の金額の株式を売買することもできます。この信用取引では、預けた担保の評価額の最大約3.3倍までの株式の取引を行うことが可能です。レバレッジを効かせればリターンも大きくなりますがその分ハイリスクになるといった点はデメリットと言えます。不動産投資は株式投資よりレバレッジを大きく効かせることができ、かつローリスクで安定性があるという点で株式投資より優れた投資法であるといえます。

不動産投資と債券(国債)を比較した場のメリットとデメリット

債券には社債や国債などがありますが、ここでは債権の代表格である国債と不動産投資を比較していきます。国債は国が発行する債券であり、発行時に利息が決められています。国債をそのまま満期まで所有し続けることでその利息と元本を合わせた額を手にすることができるというものです。国債のメリットは国が発行しているため非常に安全性が高く、満期まで所有していれば必ず発行時に決められた利息を受け取ることができ、元本割れの心配がないという点です。また、不動産投資のように管理の手間も必要ありません。しかしその収益は不動産投資に比べて非常に低くなり、この点がデメリットとなります。

まとめ

ここまで不動産投資とそれ以外の投資法を比較し、メリットとデメリットについて解説してきました。不動産投資とここで紹介した他の投資法の大きな違いは、不動産投資が不動産とういう現物を用いた投資法である点に比べて、他の投資法はいわゆる「金融商品」であり投資法によっては元本割れの危険性もあるという点です。また元本割れの危険性がない金融商品の場合には、一般的に低い利益しか上げることができないという特徴があります。このような投資法の中でも不動産投資は、ミドルリスク・ミドルリターンの商品であり、長期にわたって安定的な利益を得たいと思う人には最適な投資法であるといえるでしょう。